東京支社の小林です。

2024年に入ってから資産運用に関する話をする機会が格段に増えました。
岸田内閣が推し進める新NISA元年ということもあって、
国民の投資への関心が高まっている現われでしょうか。

お客さまと資産形成の話をしていて、よく聞くのが
「投資のことはよくわからない」
「始めてみたいけど知識がない」
「投資に関する本を立ち読みしたけどわからなかった」などです。
僕はいつも笑って
「〇〇さーん、そんなの当たり前しゃないですか!!!だって貯金じゃないんですから、
投資は勉強してもわからないことだらけですよ」と前置きをしてから更に話を聞くようにしています。

「初めからわかっている」
「勉強すればわかるようになる」
「十分な知識やデータがあれば正しい判断できる」
なんて投資は世の中に存在しません。
そもそも投資する前に確実な情報がわかっていたら、それはインサイダー取引といって違法取引です。
リスクの大小はあれ「確実なものなど何もない」のが投資です。

投資が厄介なのはどんなに猛勉強してもわからない部分を解消することはできない点です
(勉強が不要だとか役に立たないという意味ではありません)。
日々の勉強と投資経験を積み重ねていくことによって視界を良くしていくことはできる。
しかし知識や情報よりもっと重要なのはそれらを正しく理解、判断、融合して実践するためには
経験に裏打ちされた「知恵」が必要不可欠だという点です。

インターネット上で見つけた程度の断片的な情報を鵜呑みにするより、
もっと私たちを助けてくれる大事なものが「知恵」です。
次回、私たちを本当の意味で助けてくれる「知恵」とは一体何かというお話をします。